2005年07月

2005年07月29日

住宅の寿命

 税制上の木造住宅の寿命は24年、銀行では20年で資産価値ゼロとなってしまう。誰が何時決めたか解からないが、これでは35年ローンを組んだら支払いが終らないのに建物の価値はゼロになっているというおかしな制度である。
 見方を変えれば24年ごとに建替えなさいという、業界にとってはありがたい事かも知れない。
 ひところの建売住宅ならいざ知らず今様の造りでは30年どころか40年も50年も持つと言いたいところだが、チョット考えなくてはならない点がある。
 強度や耐久性は現行法規や一般的な仕様で作れば十分と思う、だが、耐用年数が十分かと問われると疑問である。
 私がこれまで手掛けた新築工事の半分以上は建替えであるが、老朽化して危険だからというような事で建替えた例は皆無である。まだまだ使える建物であるが暮しにくい、手入れをするにも費用が掛かり過ぎる・・・・・。
 では、何故そうなるのか?  そう、それはいっときの家族構成や生活スタイルに合わせて住まいを造る、そして、手入れをしないからだ。
 車に例えれば、独身や結婚早々はスポーツカーなどの機動性を重視した車種選びをするがやがて子供が生まれる、親と同居するなど家族が増えると家族全員が乗れるようなミニバンタイプの車種選びをするようになる。
 車はその時々の生活に合わせ買え替えができるが、住まいはそう簡単に行かない。だから住まい造りの計画は長いスパンで考えないと後悔する事になる。

 住まいを長持ちさせるのは強度や耐久性といったハードではなく「どう暮らすか? こだわるか?」といったソフトとメンテナンスに尽きる。
 ややもすると部屋数や設備、流行のデザインに目が行って、暮らしにこだわるお客さんが少ない。
 住まいを長持ちさせたいと思ったら暮らしや住まい方にこだわるべきだ。

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nobu347 at 17:32|PermalinkComments(2)TrackBack(0)日記