2005年09月29日

間取りを考える

間取りを考えることは、部屋数と広さを決めるという単純な作業ではありません。
わかりきっている事ですが、間取りとは建物全体のプランニングです。
また間取りがその家族の生活を規定してしまいます。

間取りを考える時はお施主さん家族の生活をイメージし、あれこれ思いを膨らませながら鉛筆を走らせます。
もちろん、敷地条件や予算を念頭に置くことは言うまでもありません。 
ですから、私の場合は、まず、お施主さんやご家族と顔を合わせ、家を建てる理由や動機、ライフスタイルを把握してからでないとプランニングを始められません。
中にはあらかじめご自身で作られた間取りを方眼紙に書いて持参してこられる方もいます。
「間取りを考える=設計」だと思い込んでいる方がとても多いのも現状。
ですが、あくまでもそれは参考レベルに留めておくようにしています。

なぜならば、要求された部屋数や広さを具体化することではなく、「ライフスタイルを設計すること=間取り」と考えるからです。
だからどんな間取りが必要かをお客様に聞くのではなく、どんなライフスタイルを送りたいのかを聞くことにしています。
そうでないと聞かれたお客様も「12畳のリビングに6畳の洋室が2つ・・・」とかしか答えにくい。

私たち設計のプロは、お客様への質問の仕方も考えなければいけませんね。
じゃないと方眼紙に間取りを考えて書いてくることが、家づくりだと思い込む方があとを絶たない気がします。

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2005年09月26日

モジュールを考える

皆さんはどんなモジュールで家造りをしていますか?
プレハブ系、ローコスト系のメーカーはメーターモジュールが多いようです。材料の無駄がなく安く出来る?というのがその理由らしい。

私もローコストにこだわっていますがが、尺モジュール36サイズ、910ミリ×1820ミリで造っています。理由は36サイズの物が一番流通量も多く、種類も豊富、そして、何時でもどこででも安く手に入ります。

市場原則に逆らわないのがローコストの基本と考えています。

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2005年09月23日

工法を考える

 私の住まい造りテーマの一つは「100年住宅」です。3世代、4世代と長く住み続けられ優良なストックとなる住宅を考えています。そして工法は「在来軸組構法」です。
 では、なぜ在来軸組構法にしているのでしょうか? 

 住まいは生活の器ですから、家族構成や生活の変化に伴いリフォームが必要になってきます。洋服で言えば、仕立て直しです。
 仕立て直しのできる住宅は、技術体系や修理の体系が確立された工法の建物です。
 
 在来軸組構法は、大工さんと呼ばれる人であれば、だれでも構造や納まりがわかる工法ですし、図面がなくても間取りや外観などから容易にその骨組みを想像することができます。 
 それくらい技術体系が確立された工法で、日本の住宅工法の主流であることはご存知の通りです。
 
 私もかつては2×4工法を手がけていた時期があり自宅も2×4工法で建てました。そして20年目にその自宅を大規模リフォームする時、困った経験をしました。 工事は懇意にしていた業者さんにお願いする事になったのですが、その業者さんは2×4工法の経験がなく、結局、構造の部分は自分がつきっきりで現場に張り付くはめになりました。 
 もちろん、2×4工法を理解している業者さんを探しましたが、これがなかなかみつかりません。 
 在来工法だったらこんな苦労はしなくて済んだでしょう。業者さんも沢山おります、図面一つで工事を任せる事が出来たはずです。
 
 これと似たような事を、鉄骨系プレハブメーカーのリフォーム工事で経験しています。メーカー独自の工法・納まりでつくられているため壊してみないと構造の検討がつけられない。そして厄介な事にオリジナルパーツが多く、材料の入手ができませんでした。

 新築時の生産性や合理化、他社との差別化が先走り、20年、30年先のリフォームを見越したつくりになっていないのがこの手の工法です。
 今ある様々な工法が、この先どれだけ残るでしょうか?そして技術の継承やパーツの供給は考えられているでしょうか?大幅な仕立て直しが必要な時期は、竣工してから20年とか30年先です。
 
 その時に技術の継承ができていない(メーカーが存在しない)工法は、仕立て直しが困難だったり、部材が入手できず、やむなく建て替えということが予想されます。

 長持ち住まいは構造や材料といったハードも大事ですが、一番肝心なのは、それを維持するソフトのシステムが先々まで残るか否かではないでしょうか?

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2005年09月22日

感謝

先月末、脇腹に突然激痛を感じ救急車で病院に。この痛み半端でなく油汗たらたら、七転八倒でした。
 原因は尿管の結石。石が尿管の粘膜に触り痛みが起こるのだそうです。大きいものは超音波で砕く治療があるそうですが、私の場合は比較的小さいので尿の力で自然に石が排出されるのを待つ待機治療をしています。
 石が出れば完治ですが、排尿促進の薬を飲み続けもはや一月、一向に出てきません。結構時間がかかるようです。
 発病当初はたびたび激痛に襲われ鎮痛剤を手放せませんでしたが、ここしばらくは痛みも起こらず普通に過ごしています。

 でも何時あの痛みが再発するかと思うと憂鬱な毎日ですが、今日は、そんな憂鬱を吹き飛ばすようなことがありました。
 先月引渡しを終えたお施主さんからお見舞いのお花をいただいたのです。
 自分ではそんな気使いをしてもらうほどの事とは思ってもいませんでしたし、廻りの人達も「痛くて大変ですね」くらいだっただけに感謝、感激でした。
 中村さんありがとうございます

注)お見舞い催促の投稿ではありません・・・(笑)念のため

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2005年09月19日

つくば

 TX開通後の「つくば」の街が気になり野次馬根性で見学に出かけてきました。TXに乗って行こうと思いましたが最寄り駅までのアクセスが面倒だったのと、寄り道もしたかったので、手っ取り早くマイカーで。

 新駅はつくば学園都市の中心部、ポストモダンで一世を風靡したセンタービルの近くに出来ていました。駅に隣接した大型複合商業施設は、大勢の人で賑っていました。

 学者さんや学生の多い街なのでこだわりの店舗が多いのではと期待し一通り見て回りましたが、チョット期待はずれ。最近はどこでも見かけるお店がほとんどでした。  「つくば」と言えども消費志向は全国並という事でしょうか?

 でも、さすが「つくば」と思ったのは、駅前のショッピングセンターなのに緑と蝉の声を聞きながらお茶を楽しめた事です。
 施設の一角に建物を覆うように大きな樹木(ケヤキ?)が配置されており良い雰囲気を醸し出していました。

 街全体も公園や街路樹、植栽が多く電柱や目障りな看板がないきれいな街です。
また効率優先の商業施設といえども緑がしっかり確保され「つくば」らしさが出ています。緑が多いのは、それだけでいいですね。

 「秋も深まった頃、落ち葉を眺めながら熱いコーヒーを飲むのも風情がありそうだ」と思い「つくば」をあとにしました。
次はTXに乗ってみよう。

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2005年09月14日

長寿日本

 新聞によると「百歳以上のお年寄りが今月末で2万5千人を超える」そうです。

 昨年より10%増えて過去最高を更新。このうち女性が85%を占め初めて2万人を突破したとありました。
人口10万人当たりでは20人が百歳以上になるそうです。

 ちょっと前まで、百歳というと珍しく感じていたけれど、データーで見ると意外と多いのに驚きです。
そう言えば、いま計画中の住まいも百歳のおばあちゃんがいます。

 百歳の曾おばあちゃん、80代のおばあちゃん夫婦、50代の母親、そして20代のご夫婦に子供さんと5世代の住まい。
 3世代の設計は今までもあるけれど、5世代の住まいとなると初めてです。
 世代交代の時期をどう捉え間取りに反映させるか、好みや価値観、生活時間帯の異なる世代の生活を一つ屋根の下にどうまとめるか・・・
どの世代も価値が共有できるようなところをつくって、歴史が刻み込まれるような住まいにしたいと考えています。


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2005年09月10日

高気密・高断熱のつくりは夏を旨とすべし

 昨日、一昨日とパッシブデザインの研修に参加してきました。

 「通風を計る」というテーマで新潟工科大学の富永先生から理論的な話を聞くと共に実際の施工例を見学させて頂きました。

 施工例は夏でもクーラーに頼らず快適に過ごせるよう、風の流れや風量が計算しつくされた住まいです。
 長岡という豪雪寒冷地なので冬の寒さ対策はもちろん、積雪対策もしっかり考慮されていました。
 特殊な設備や大げさな装置に頼ることなく、遮熱や通風、雪対策をパッシブ的にデザインしています。

 普段、風通しの良い住まいつくります、なんて言っている割には理論的な裏付けがいい加減だった事をあらためて認識させられました。

 常々、高気密高断熱の住まいは夏の遮熱対策が課題と思っている私にとっては良い勉強になりました。研修の機会をつくって頂いたアキレス、南さん、野澤さん、そして関係者の方々に感謝です。

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2005年09月06日

全館冷暖房は省エネ住宅

 全館冷暖房の住まいというと「特殊な冷暖房機器」や「エアコン・ストーブ」を何台も使うように誤解され易いですが、私の設計施工する住まいは基本的に冷房器、暖房器とも各一台で全館冷暖房の住まいとなります。いずれも家電の量販店で売っているバーゲン品で十分に用が足ります。

 真夏、真冬でも冷暖房のランニングコストは1万円前後と省エネ住宅です。40坪前後の住まいであれば、冷房は4、暖房は5キロワット程度の能力で済みますので、設備費は冷暖房合わせて35万円程度とイニシャルもローコストとなります。

 といっても、普通?の間取りで気密や断熱性能を上げてもこうはなりません。あらかじめ、全館冷暖房を考慮したプランニングが必要となります。

 この辺を言葉で説明するには紙面が足りませんので関心のある人は問い合わせてください。プランの添削やアドバイスも行ないます。

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2005年09月03日

全館冷暖房の住まい

 住まいへの要望で上げられるのが「結露のない住まい」。
 「気密や断熱をしっかり施工すると結露はなくなります」と答え、全館冷暖房の住まいを提案する。もちろん、換気や冷暖房設備とのバランスも大事。

 断熱の目的は防暑、防寒であるが結露防止の手段でもある。
 しかし、誤った断熱施工は結露を引き起こしてしまう。結露は建物の寿命を縮めるだけでなく人の健康にも害を及ぼすことは周知の事実である。
 結露を起こさないようにするには建物内部で温度差をつくらないことが前提となるから、結露対策を講じた住宅は全館冷暖房が基本となる。

 どうもこの辺が今ひとつ、作り手、住み手ともに理解不足のようである。
 全館冷暖房の家というと過剰品質や贅沢のようにも思われるが、結露の無い住宅を造ろうと思ったら「全館冷暖房の住まい」に行き着く。

 「百年住宅、健康住宅」と謳いながら結露対策がなされていない建物は眉唾物と思っている。

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